「“先生であり続けたい”——通信制高校・児玉先生が語る、SNSと教育のこれから

はじめに
通信制高校・無花果学園で生徒と共に広報活動を行う児玉先生。SNSを使った発信や新しい教育の形で注目される先生に、花高生のたつきちが話を聞きました。
テーマは「先生という存在」「SNSと教育」「通信制だからこそできる学び」です。

インタビュー
たつきち: 児玉先生って、何者なんだって思ってる人が多いみたいです。先生なのか、TikTokの人なのか、社長なのか……。
児玉先生: よく言われるね(笑)。
でも、自分の中では“先生”っていう肩書きが一番しっくりきてる。SNSをやってるから“キャラ設定”って思われることもあるけど、僕は本気で先生でいたいと思ってるんです。
たつきち: 教員免許は持ってるんですか?
児玉先生: うん、持ってるよ。しかも今は10年更新もなくなったから、基本ずっと有効。だからいつでも全日制に戻ろうと思えば戻れる状態。
たつきち: なるほど。じゃあ今はどんなお仕事をしてるんですか?
児玉先生: 無花果高等学園で、生徒と一緒に広報活動をしています。単に宣伝するんじゃなくて、“生徒と一緒に伝える”のが大事だと思ってる。動画を撮ったり、SNSを運営したり、その中で生徒が学ぶことも多いんです。
たつきち: 授業をする先生というより、部活の顧問みたいな立ち位置ですか?
児玉先生: それ、すごく近いかも(笑)。通信制の生徒って、特定の教科を深く教えてほしいというより、自分の興味を伸ばしたい子が多い。だから“一緒に何かを作る”という形で関わるのが合ってるんですよね。

たつきち: SNSを使うようになったきっかけは?
児玉先生: もともと岡山の学校に勤めていて、地方の学校って昔ながらのやり方が多かったんですよ。パンフレット配るとか、塾に挨拶に行くとか。でも、「もっと中学生に届くPRの形があるはず」と思って始めたのがSNSでした。
たつきち: 当時の高校アカウント、すごく話題になってましたよね。
児玉先生: そうそう(笑)。最初から「フォロワー日本一になる」って言ってましたから。戦略的にやってましたね。
たつきち: 実際、すごい反響でしたよね。
児玉先生: 当時は高校生や中学生に届けるつもりでやってたけど、実際は大学の先生や企業の人など、いろんな大人たちにも見られてた。後から「影響力ってすごかったんだな」と気づきました。
たつきち: 最後に、通信制で働く今の気持ちは?
児玉先生: 生徒と一緒に動画を撮ったり、発信したりするのが本当に楽しい。疲れるけど(笑)。高校生たちが楽しそうにしてる姿を見るのが一番うれしいし、それが“教育”なんだと思う。
おわりに
SNSや動画を通して“学びの形”を広げる児玉先生。
その言葉の奥には、「生徒と一緒に成長したい」という純粋な思いをもって今、無花果で一緒に発信活動をしてくれています。
通信制という自由な環境だからこそ、生まれる教育の形があると感じました。
(編集:佐竹)





